好きなことを追求し、仕事にする。 ”複業家” アキラ

「5年前から複数の仕事を兼任し、好きなことがどんどん仕事になっていった」と話すアキラさん。自転車タクシーの運転手、都市政策コンサルタント、謎解きゲームの作家、「VALU BAR」プロデューサーなど、肩書きを見るかぎり、およそ一人でまかなっているとは思えないほど幅広く、ユニークな活動をしている人物だ。好きなことを仕事に変える、そのTIPSに迫る。

VALUを通じてできた新しい付き合い


-VALUを始めたきっかけは?

アキラ
 僕は大阪を拠点に活動していますが、地元でお世話になっている方が開催されていたVALUのセミナーに参加したことがきっかけですね。セミナーを聞き、すぐに登録し使い始めました。僕はもともと都市政策コンサルタントとして、自治体向けに地域の活性化や地域課題の解決のためにSNSをどう活用すべきかを考えたり提案をする仕事をしていて、SNSの使い方を教える立場でもあったので、VALUを使い始めるのはごく自然な流れでした。

-VALU開始から1カ月後、一軒家を借りきった謎解きイベントを行ったアキラさん。どんな流れでイベントが実現されたのでしょうか。

アキラ
 僕は謎解きゲームの作家としても活動をしていて、同じ活動をしている友人と、以前から「何か一緒にやりたいね」という話をしていたんです。VALUを始めたら、わりとすぐに資金が集まったので、謎解きイベントをやろう!と。会場となる一軒家を借りて、24時間で謎解き脱出ゲームを作るイベントを企画して、準備からリハ-サルの様子までライブ配信をしました。コメントから抜き出した言葉を使って謎解きの問題を作ったり、深夜の煮詰まっている様子も全部見せてね(笑)。

-さすがです…!VALUを使ってみて、他SNSにはない特徴は何だと思いますか?

アキラ
 他にはない機能といえば “カギつき投稿” ですね。Twitterである程度自分のパーソナリティーを伝えることはできるんで、さらに踏み込んで自分に興味を持ってくれた人にはVAを買ってもらって、限定記事を公開する、というのがオススメの使い方です。「VAを買ってくれた人=僕に興味を持ってくれている人」だから、支援してくれる人に対しては、VAを買ってもらったらそれで終わりではなくて、カギつき投稿を使ってオンラインサロンのように活用して、毎月イベントを開催して還元するとか。単なる情報発信というよりは、気持ちを吐露する場として深いコミュニケーションができるのではないかと思います。

-奥様と出会ったきっかけもVALUの縁だったとか?

アキラ
 VALUをやる前から彼女とは知り合いではあったんですけど…。彼女とつながるきっかけになったのは、VALUから生まれた『100人共著プロジェクト(以下、100人共著)』という100人が一つの同じテーマでコラムを書き、1冊の本を作る企画でした。
『100人共著』は、ウェブ上に最初に原稿が公開される2週間は著者名が匿名で、その匿名期間中に読者投票を取り、1位になった人が売り上げをもらえるルールなんです。僕は第一回から参加していました。僕の匿名期間中に、彼女が、僕の原稿とは知らずに、気に入って読んでくれていて、そこに貼られていたVALUのリンクから僕のアクティビティを全部見ていたらしいんです。

その後、第二回でも彼女が一番好きな作品が僕の文章だったそうで、匿名期間中にも必ず、僕の書いた原稿を当てていたようなんです。自分の書いた文章がわかる人ってすごく嬉しいですよね。VALUを見てくれているってことは、僕のパーソナリティーもよく知ってくれているわけだし。彼女は絵を描いていて、いずれは絵を仕事にしたいと考えていました。好きなことを仕事にしたり、好きなことになるべく時間を使いたい、という考え方にも共感できたので、すぐ付き合い始めて、結婚しました。

VALUユーザーは会ってみたいと思わせる何かがある


-アキラさんがVALUを使う上で意識していることはありますか?

アキラ
 Facebookを長く使っていたんですが、あまりにも「いいね」が気軽に使われすぎていて、投稿を見たことの報告機能になっていると感じていたんです。つまらないなと。いっぽう、VALUを始めてみたら、お金を出して自分の書いた作品を買ってもらうわけだから記事もちゃんと丁寧に書くし、どんな人とつながっているかで自分のパーソナリティーが伝わるので、信頼感にも直接関わるんだという意識が高まりました。VALUを同時期に始めた友人とは、VALUは「いいね」のさらに先が体験できるよね、と話をしています。

-オフラインイベントを開催されたり、「VALU BAR」を運営されたりと、VALUを利用して積極的に活動していますね。

アキラ
 僕はクリエイターではないので、自分なりにVALU内での立ち位置を作りたいと思って「VALU BAR」を始めました。単純に、VALUをやっている人に会ってみたかったし。で、イベントをやってみたらお互いのアクティビティを通じて何者かも知っているし、感覚が近いから話も早い。Twitterのフォロワーに会おうとは思わないけど、VALUのユーザーには会ってみたいと思うんですよね。

VALUは「いいね」の気持ちをお金という支援にして送る文化がベースにあるから、「何かやってやろう」みたいなタイプの人が集まりやすいし、「こんなことできるかな」くらいの思いつきを拾って、面白がって形にして返してくれるんですよ。僕らの結婚パーティの司会の手配やブーケ、リングのデザインは、全部VALU経由で知り合った友人にお世話してもらいました。これも応援の気持ちをVAの形で贈るという、VALUカルチャーのお陰だと感じます。

(結婚パーティーに全国からサプライズで集まったVALUユーザーさん)

好きなことをして生きる


-いまのような複数の仕事をされる前はどんなお仕事をされていたんですか?

アキラ
 もともと医療事務の仕事をしていて、街の診療所で働いていました。赤ちゃんから高齢のおじいちゃんおばあちゃんまで、あらゆる人がいて、子供が泣いたりしていたら、誰か近くにいる人が相手をするような助け合いがごく自然にされるような雰囲気があるところでね。

ある時、地元で子供の置き去り餓死事件が起きて、すごくショックを受けまして。僕は事件現場の近所に住んでいたので、「子供の泣き声は聞こえなかったのか」「もっと何か、子供たちを救えたんじゃないか」といろいろ考えて、診療所の自然な助け合いの環境が街全体に広がっていれば、こんなことは起きなかったと思ったんです。みんなが診療所の待合室みたいに、声を掛け合って、困っている人がいたらフォローし合える関係性を作る働きかけがしたい、と考えるようになりました。

診療所の院長に相談して、お母さん同士が交流するような企画を出して、その間、おじいちゃんおばあちゃんに子供を見てもらう。今度は「ウォーキングがしたい」という声があれば、先生を見つけてイベントを企画したり、そういった活動をやるようになりました。そのうち、僕の活動が地元の新聞にも取り上げられて、地域活動を研究しているシンクタンク機関から声がかかり、仕事として携わることになったんです。

-やりたいことが仕事と結びついたんですね。やりがいもあるし、天職に出会えたといえるのでは?

アキラ
 ところが、仕事として始めて2年くらい経つと、自発的に事を起こす気持ちが薄らいでしまって活動をやらなくなってしまったんです…。で、「仕事抜きでやりたいことをやろう」と思って始めたのが謎解きゲーム作家の活動でした。当時、仕事で地域の活性化支援の一環で防災訓練を見学する機会があったんですが、お決まりの形式をなぞっているだけでみんなやる気もないし、これではダメだと思ったんですね。

だいたい、人は本気になるとイライラしたり、ちょっとしたパニックが起こるから、訓練のようにできるわけがない。そこで、謎解きの要素を取り入れた防災訓練をやれば、みんな本気でやるし、本番のような臨場感も体験できるんじゃないかと思いついたんです。脱出ゲームの要素を避難訓練にうまく生かせば、制限時間60分間で、みんなで協力して課題を解決していく過程は同じだし、みんな真剣に取り組んでくれるんですよね。仕事外で始めた謎解きの作家活動でしたが、「成功事例」として認められさえすれば、本業として仕事に活かせます。

-近頃の働き方の変化について、アキラさんはどんな風に考えますか?

アキラ
 今までは「仕事で生産をして、余暇は消費のための時間である」という考え方が当たり前だったけれど、最近は、余暇の使い方が変わってきているという話を友人としていて。例えば、それこそnoteとか YouTubeで自分の思いや考えを発信して、生産に充てる「主暇(しゅか)」というスタイルが浸透していると思うんです。

ちょっと前は、インターネットに記事を書けば、嘘でも本当のことでもたくさんPVを集めればお金になるとされていたけど、今は質の良いものを書いた人のところにきちんと評価・賞賛を届けようというシステムが出来上がってきていますよね。だからこそ、今後は、人の生産活動のメインは「主暇」型になっていくんじゃないかと僕は思います。雇用もますます流動的になるから、企業に雇用してもらう、働かせてもらっているという考え方はなくした方がいいし、雇ってもらえるかどうかを考えるよりも、自分のやりたいことを追及したり、自分にしか思いつけないことを突き詰める姿勢がより重要になると思います。


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